モグワンと同様に海外生産であるアカナは1985年創業の伝統あるフードとして有名なので、比較・検討している方も多いのではないでしょうか。
しかもアカナはモグワンと同じ「グレインフリー(穀物不使用)」です。
同じグレインフリーでも「歴史あるアカナ」と「日本に住む犬のために新開発されたモグワン」はどのような違いがあるのか?
とっても興味が湧きますね。
モグワンVSアカナの歴史と特長を比較
アカナの歴史と特長
アカナとはカナダにある「チャンピオンペットフーズ社」のブランドです。
チャンピオンペットフーズ社は
- 普及タイプの「アカナ」
- 最上級版の「オリジン」
の2つのブランドをもつ、創業1985年の歴史あるペットフードメーカーです。
2つのブランドは共にヒューマングレードで高品質の原材料を使用した信頼性の高いものです。
違いはオリジンの方が肉の含有率が高く85%もあり、生肉を含めて、さらに6種類の動物性たんぱくを使用している超贅沢な仕様です。
アカナは肉の含有率が50~75%で、肉は生肉以外に、部分的にミール(肉以外の部位)も使っています。
ただし、安価なフードと違い、ヒューマングレードの高品質ミールなので安全性が高い物なのです。
肉の種類も単種から5種ほどの種類を使用しています。
そのため、イメージとしては
- 最高級が「オリジン」
- 高級だけど普及版が「アカナ」
というブランド分けになっています。
では、アカナよりオリジンの方が良いのか!というと一概にそうも言えません。
オリジンのように原材料が豊富だとアレルギーになった際にアレルギーがどんな食物から発生しているかわかり難くなってしまうのです。
また、行動範囲が狭く、散歩も短時間になりがちな日本の環境の場合には、タンパク質が多すぎないアカナの方が合う場合も多いのです。
過去にアカナは穀物が含まれていましたが、全世界的にグレインフリーの流れでアカナも穀物不使用になっています。
価格もアカナの方がお安くなっているので、人気はアカナの方が高いようです。
アカナの種類
アカナは多様な種類を持ち、
- パピー用、アダルト(成犬)用、シニア用、スポーツ用など目的別。
- 鶏肉中心、魚中心、ラム肉中心、牛肉中心などメインの肉+複数の肉類を組み合わせ。
- ラム肉、カモ肉、豚肉、魚の肉類を単独で使い、野菜や果物と組み合わせ。
このように非常に種類の多いことが特長です。
なので、特定の食材にアレルギーがあることが分かっていると、選びやすいフードなのです。
アカナの品質
自社生産へのこだわりと地元産原材料
地元のカナダ産の食材にこだわり、新鮮で安全な原材料を使うことを徹底しています。
そして豊富な肉類を使用して、栄養価の高い状態で供給しています。
製造は全て自社工場の管理の下で行い、家庭料理のように愛情と注意を払って作られています。
まるごと食べる自然界を再現
犬が野生の頃から捕食した生き物をまるごと食べていたことを再現するため、肉・臓器・軟骨を自然と同じ比率で再現して、最も理想的な肉としています。
肉の含有率50~75%
アカナは肉の含有率が50~75%と高く一般のフードの倍ほどにもなります。しかし、自然界に合わせた植物性の栄養素もバランスよく配合させています。
グレインフリーで低GI
犬の自然な食事には血糖値を上昇される炭水化物はほとんど含まれません。
そのためアカナは小麦・トウモロコシ・米・ジャガイモなど高GI値の食品は含まず、低GI値のフルーツや野菜を使用しています。
モグワンの歴史と特長
モグワンはドッグフード発祥地「イギリス」のペットフードメーカーと日本の商社レティシアンが共同で開発した「日本の犬専用に開発」しています。
2016年より販売がスタートした新しいブランドですが、日本のワンちゃんと飼い主の心をつかみ、爆発的に大ヒット!
たった2年で通販ドッグフード製品のナンバーワンに輝きました。
なんと通販専用のドッグフードが2019年からテレビCMを行っていたのです。
その人気ぶりが伺えますね。
フジテレビの坂上動物大国ではコラボの出店もありました。
そんな大ヒットの秘密は、日本専用にブレンドしたレシピにあります。
日本の狭い室内環境、距離の短い散歩など行動範囲の狭い条件でも健康を維持できるコンセプトが受けているようです。
一般的に健康的な穀物不使用の海外のフードは、広い草原を駆け巡るワンちゃんに合ったフードになりがちです。
モグワンはそんな環境の全く合わないものを日本用に再設計しているのが良いのでしょう。
また、栄養的に素晴らしくても愛犬が食べてくれなくては意味がありません。
そんな「食いつき」を最大にする工夫が、モグワンの人気の理由なのです。
モグワンの生産と品質
モグワンの製造はイギリスの欧州ペットフード工業連合(FEDIAF)の厳格な基準に適合している信頼性の高い工場です。
2度にわたる検査や仕入れからお客様の手にわたるまでをしっかり監視できるトレーサビリティを行っています。
モグワンとアカナの原材料を比較
今回は多種あるアカナの中で、小型犬に合っている「スモールブリード」と比較しています。
モグワン | アカナ |
---|---|
チキン&サーモン56.5%(放し飼いチキン生肉21%、生サーモン12%、乾燥チキン12%、乾燥サーモン7.5%、チキングレイビー2%、サーモンオイル2%)、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ココナッツオイル、バナナ、リンゴ、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ショウガ、アスパラガス、パパイヤ、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン(MSM)、コンドロイチン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、ヨウ素)、ビタミン類(A、D3、E)、乳酸菌 | 新鮮鶏肉(12 %)、鶏肉ミール(12 %)、七面鳥肉ミール(12 %)、赤レンズ豆、丸ごとグリンピース、そら豆、鶏脂肪(5 %)、新鮮鶏臓器,(レバー、ハツ、腎臓)(4 %)、ニシンミール(4 %)、新鮮全卵(4 %)、新鮮丸ごとカレイ(4 %)、ニシン油(2 %)、日干しアルファルファ、緑レンズ豆、丸ごとイエローピース、エンドウ豆繊維、新鮮鶏軟骨(1%)、乾燥ブラウンケルプ、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮丸ごとパースニップ、新鮮ケール、新鮮ほうれん草、新鮮カラシ菜、新鮮カブラ菜、新鮮丸ごとニンジン、新鮮レッドデリシャスリンゴ、新鮮バートレット梨、フリーズドライ鶏レバー、フリーズドライ七面鳥レバー、新鮮丸ごとクランベリー、新鮮丸ごとブルーベリー、チコリー根、ターメリック、オオアザミ、ゴボウ、ラベンダー、マシュマロルート、ローズヒップ添加物(1kg中):添加栄養素:亜鉛キレート:100mg畜産学的添加物: 腸球菌フェシウム |
原産国:イギリス | 原産国:カナダ |
ヒューマン グレード |
ヒューマン グレード |
グレインフリー | グレインフリー |
グルテンフリー | グルテンフリー |
モグワンとアカナの原材料の違いは、
- モグワンが鶏肉とサーモンがメイン
- アカナが鶏・七面鳥がメイン
となっている点です。
双方とも、鶏肉類と魚類、豆類、野菜、果物、ハーブを使っていることは同じです。
肉類の違いとして、モグワンは生肉がほぼ半分なのですが、アカナは1/3が生肉。
モグワンは乾燥チキンも鶏肉ですが、アカナはミール(肉以外)も含まれる点です。
新鮮な鶏肉とサーモンが好みならモグワン。
鶏肉や七面鳥、また多種多様な栄養が欲しい場合はアカナ。
このような違いになります。
どちらが良くて、どちらが悪いという事は、この原材料からは特にありません。
モグワンとアカナの成分を比較
ブランド | モグワン ドッグフード |
アカナ スモールブリード |
---|---|---|
タンパク質 | 27%以上 | 31% |
脂質 | 10%以上 | 17% |
粗繊維 | 4.75%以下 | 5.0% |
灰分 | 9.5%以下 | 7% |
水分 | 9%以下 | 12% |
オメガ6 脂肪酸 |
1.8% | 2.6% |
オメガ3 脂肪酸 |
1.0% | 1.0% |
グルコサミン | 180mg/kg | 1,400mg/kg |
コンドロイチン | 125mg/kg | 900mg/kg |
エネルギー | 361.5kcal | 378kcal |
リン | 1.0% | 1.1% |
マグネシウム | 0.17% | 非公開 |
ナトリウム | 0.37% | 非公開 |
カリウム | 1.00% | 非公開 |
カルシウム | 1.4% | 1.4% |
保存料 香料 酸化防止剤 着色料 |
不使用 | 不使用 |
酸化 防止方法 |
ビタミンE ハーブ |
ビタミンE クエン酸 ローズマリー エキス |
成分の比較では同じような原材料としている上で、比較数値はモグワンの方が、低カロリー・低脂質なので、ヘルシー指向であるようです。
なので、
・活発で1日1時間以上の散歩を2回以上している時はアカナ。
・活動量がそれ以下であればモグワンが良いのかと思います。
モグワンはサーモンのアスタキサンチンの効果で内面から健康的な体型の維持が行えます。
モグワンとアカナの価格を比較
ブランド | モグワン ドッグフード |
アカナ スモールブリード |
---|---|---|
1袋価格 | 5,038円 | 4,220円 |
定期価格 | 4,534円 | なし |
1袋用量 | 1.8kg | 2kg |
給与量 体重3kg |
63g | 55g |
1日コスト 体重3kg |
159円 | 117円 |
価格については若干アカナの方が低く抑えられます。
ただし、モグワンの定期初回は当サイトのリンクから移動すると半額で購入できるので、お試し価格はモグワンの方がお得になります。
モグワンとアカナの粒サイズを比較
モグワンは直径が約1センチ、アカナは直径が1.2センチでアカナの方が若干大振りです。
ただし、アカナは若干、厚みが薄いので、食べやすさはほぼ互角と考えて良いでしょう。
ここで重要な注意点があります。
アカナの直径が1.2センチなのは「スモールブリード」だけで、その他のシリーズは直径が大きいものだと1.5センチ近くあります。
しかも厚みが3ミリから5ミリへと厚くなります。そのため小型犬だと多少食べにくいのです。
わたしもうっかりスモールブリード以外を購入してしまい、サイズが大きくて愛犬が食べ残すことがありました。
逆に中型~大型犬ならアカナの標準粒を選択すると良いでしょう。
モグワンとアカナの比較まとめ(おすすめ)
・活動的で1日1時間以上の散歩を2回以上する・成長期で多くの栄養が必要な子犬・食が細く少量でも栄養をたっぷり摂りたい・コスパに優れたフードが良い・アレルギーで特定の肉類だけ摂取したい
モグワンをおすすめするワンちゃん
・偏食が多く気に入ったフードが見つからない
・食いつきが悪く悩んでいる
・室内犬で運動量は多くない
・成犬~シニアである
・体重管理をしたい(肥満改善)
モグワンとアカナを両方愛犬に与えたことがある経験では、モグワンの方が食いつきの良さや飽きずに長く続けられるように感じました。
これは1匹の反応だけなので全てのワンちゃんに当てはまる訳ではありませんので、まずは上記の「おすすめ」に該当する基準で選ぶと良いと思います。
モグワンは残さず食べるよね。好みの問題かも。